本プロジェクトでは直接的な支援者支援法開発は行いませんが、研究の精度を向上させる目的で、Caregiversと全研究分担者との直接対話の機会「いやしのランチミーティング」を積極的に計画しています。

 総合監修はプロジェクト副代表で質的研究・デザイン総括ディレクターの能智正博東京大学教授、企画総括とメインファシリテータをプロジェクト代表の沖潮満里子湘北短期大学講師、同じくメインファシリテータを横山克貴ナラティヴ実践協働研究センター センター長が務めます。全員公認心理師の有資格者です。


 1回目は2020年2月に開催されました。参加いただいたのは、福祉系行政職、民生委員、NPO関係者、障碍者がご家族にいらっしゃる方、特別支援学校教員など18名で多岐にわたりました。

 このランチミーティングは、参加者全員が初対面だったため、まずアイスブレイクタイムを設けてから、グループミーティングを行いました。アイスブレイクタイムの実施に際してはお店の選定も慎重に行い、試食や飲食スペースの確認も事前に何度も行いました。なお、アイスブレイクタイムに食事を組み込んだのは、おしゃべりのテーマに困った際、料理の感想を選んでいただけたらという意図でした。

  当日、参加者の皆様がプロジェクトメンバーらとおいしいランチをいただきながら、リラックスして交流を楽しんでいただいている状況を拝見し、スタッフ一同安堵しました。

(写真上、PCは左)参加者が持参したイベントチラシを見ながら参加者のお話を伺う能智副代表(中央)。左手前の後ろ姿が横山ナラティヴ実践協働研究センター長。
(写真下、PCは右)興味深そうにお話を伺うプロジェクトメンバーの東京都立城東特別支援学校の丸吉南海主任教諭(左奥)

(写真上、PCは左)プロジェクトメンバーの尾身康博山梨大学教授(左側中央)、浦田愛文京区社会福祉協議会係長(右側奥)。部活動の話で盛り上がったそうです。

(写真下、PCは右)活発な情報交換をすすめていた大瀧玲子東京都立大学助教。(右奥)


 食事が終了したのち別室での公認心理師の有資格研究者とのグループミーティングを通じて、お悩みを伺いました。初対面の人同士でグループミーティングができるのか、プロジェクトメンバー全員が心配しましたが、この後場所を移して行われたミーティングは非常に濃密な素晴らしいものでした。参加者の満足度も非常に大きく、以下一部をご紹介させていただきます。


・話しっぱなしでおわるのではなく、最後に能智先生が総括してくださって、自分の考えを受け止めることができた。やっぱりプロ(国家心理師)は違うと思った。近所の知り合いとで話すのとは違いますね。次回も参加したいです。


・やさしい時間をありがとうございました。とてもリラックスできました。


・自分ががまんする環境が当たり前だと思って生きてきたが、お身内に障碍者の方がいらっしゃる沖潮先生のお話を伺い、違う考え方をしてもよいのだと思えた。自分の人生も障碍者の家族の人生も同じくらい大切に考えたい。この機会がなければそんなことは思わなかった。


・最初に美味しいランチをいただけたのがほんとうによかった。おいしいものを食べた後は、うまく話せますね。パスタもお肉もとっても美味しかったです。このお店にまた来たいです。


 実施した場所は、Capo PELLICANO〈カポ・ペリカーノ〉本郷店です。現在は東大関係者以外入ることができませんが、デリバリーは実施しているようです。詳細はお店へおたずねいただければ幸いです。

 対面での実施はかなり難しい情勢ですが、「もう一度やってほしい」、「自分も参加してみたい」というご要望をたくさん承っており、現在オンラインも含めたミーティングの開催を検討中です。開催が決まりましたらこのサイトでご案内させていただく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。