【リレートーク#8 平石 進】意識したつながりづくりを② ~福祉職としてのProfessional Caregiverがすべきこと

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 また、障害や認知症の見立て、診断で正確にこれらの方々の状況を把握して、適切な支援をするにためには、医療の専門職の方の力がもちろん必要になります。 そして、このような方々を地域の中で発見してくださり、我々につないでくれる民生委員の方々や商店の方々のお力が必要です。


 こうした方々は自分からSOSが出せない方もいらっしゃいます。
 そんな時に、発見してつないでくださる皆さんの力が必要なのです。


  そのほかにも、税の問題、不動産の問題、など、人が生活してく上で必要な分野の様々な機関・人々との協力があってこそ支えることができ、「チーム」となって連携していることが必須なのではないかと思っています。 


 では、権利擁護センターに所属する我々の仕事とはなんでしょう。少し考えてみたのですが、我々は福祉職のプロであることは間違いがありません。このプロジェクトの意図に沿って位置づければ、Professional Caregiverです。そんな、福祉職のプロとしての我に課せられている役目とは、福祉と他の専門職、地域、行政を繋いでいくことが使命なのだな、と私は感じています。


  新型コロナウイルスの感染拡大によって、福祉サービス利用者の中にはご近所の方や、デイサービス等で出会う人との機会が減り、病状や障害の状況が悪化していく様子も多くみてきました。また、高齢や障がいの方の中にはオンラインでの交流が出来なかったり、苦手としている方もいらっしゃいます。 これまでは、日常からなんとなく繋がっていた関係性がなくなっていくのを感じています。


 連携すべき、専門職や関係機関、地域の方々との顔の見える関係も新型コロナウイルス感染症の影響で、より一層築きにくくなっているのではないでしょうか。 


  しかし、あきらめて嘆くばかりでなく、こんなコロナ渦だからであるからこそ、いまできることを、皆さまと一緒に模索していきたいと考えています。 専門職間では積極的にオンラインの活用し、お会いすることが難しい場合にはお電話を活用するなど、さまざまな方法を駆使して、今まで以上により意識して皆さんとのつながりを作っていくことが必要と感じています。もちろん、 この「Thanks Caregivers Project」で出会った方々のご縁も大切にしていきたいです。(それこそ、このプロジェクトメンバー全員なんらかのProfessional Caregiverだと思うので!)


  普段からご協力してくださっていた方々からのお力添えの偉大さを痛感しています。 普段お世話になっている方々に感謝をお伝えするとともに、ぜひ、ご覧になっている皆さまとも連携させていただければと思っています。 今後ともよろしくお願いします。 



(ひらいし・すすむ)社会福祉法人文京区社会福祉協議会係長。社会福祉士。平成7年に文京区社会福祉協議会に入職、ボランティア・市民活動センター、総務係、区役所への研修派遣、地域福祉推進係に従事し、平成30年度から権利擁護センターに所属。

Thanks Caregivers Project

援助が必要な人によりそう介護者や家族のみなさん、医療従事者のみなさん、教員のみなさん、そしてさりげなく電車で席をゆずってくれたあなたにも感謝したいサイトです。わたしたちはみんな、Careをgiveできる。すべてのCaregiverに、きょうのあなたに、ありがとう。